HITACHI HDT725025VLAT80のデータ復旧を行いました。
もともとはLaCie製の外付けHDDに内蔵されていたものです。
こちらの案件、築地の某高級データ復旧業者に一度出されたそうです。
そちらでの見積が高く、また対応に不信感を持ったとのことで弊社にご依頼頂きました。
お選び頂きましてありがとうございます。
ジジジ、ジジジッというような極小さな異音
故障の状態ですが、電源を入れるとジジジ、ジジジッというような極小さな異音があり、HDDはBSY状態のまま応答を停止しデータアクセスが一切できない状態でした。カッコン、カッコンというような典型的なノッキング音がするわけではありませんが、診断結果は重度物理障害(ヘッド故障)です。こちらのHDD、ドナー在庫がなかったため取り寄せに4,5日要しましたが完全にドナーとして合致するHDDを入手することができました。生産国・製造年月まで同一です。
重度物理障害(ヘッド交換)の大前提は適合ドナーがあるかないかですので、今回はその点クリアです。
部品到着後早速ヘッド交換を実施しました。
この写真の状態はペイシェント(故障HDD)側のヘッドを取り外したあたりです。
専門装置にてデータを救出
ヘッド交換後はディスクイメージの取得です。
この工程はHDD全体の物理イメージ、要するに全データを抽出作業になります。
PC-3000という業界標準の専門装置で負荷をかけないように気をつけ、確実にデータを抽出していきます。
ヘッド交換が必要な障害ではプラッタにもダメージがあることがほとんどですので
エラーが多すぎるとこの工程で、かなりの時間が必要となります。
またはヘッドが再度故障してしまうため、2回、3回とヘッド交換を重ねてデータを抽出していくこととなります。
今回は不良セクタと呼ばれるエラーは大量にあるもののデータが実際に保管されているわけではない
空き領域に集中していたため必要データはかなり良好な状態で救出することに成功しました。
ヘッド交換が必要なデータ復旧はお任せ下さい
データ復旧可否はケースバイケースですが、専門的技術、機材を揃えて対応致しております!
他店で高額見積で断念された方、技術的に断られた案件など是非ご相談くださいませm(_ _)m